磁石に付いた釘について考える授業

3年生は理科「じしゃくのひみつ」で、磁石に付いた釘について考えました。
二本の棒磁石に釘を二本ずつつなげ、それをお互いに近づけていくと「つり橋」のようにくっついて4本の釘つり橋となる場合と、「時計の針」のように離れていく場合があることに気が付きます。
子供たちは最初、
「つり橋のようにならないけど、時計の針のようにはなったよ。」
「時計の針のようにはならないけど、つり橋のようにはなったよ。」
「ええーっ!どっちもなるよ。」
と様々でした。
そのうち、グループ内で教え合い、どちらの形もできるようになる頃には、磁石の極を意識するようになっていました。
この活動を進めていくと、
「先生。釘だけで口みたいな形になりました。」
「先生。釘だけで三角にもなるよ。」
そういった声が聞こえてきました。
それを子供たちに紹介すると、また一斉に挑戦が始まりました。

四角になったよ!

釘だけで四角になった!

三角にもなったよ!

「先生。僕はみんなに伝えたいことがあるんだ。」

こうつぶやいた子の話をそっと聞きに行くと、なぜ釘がそんな形になっていくのか、釘の磁化についての考えが浮かび、みんなに伝えたいということだったので、あとからみんなに話す時間を取りました。

「磁石の力がさ、釘に向かってビリビリパワーを与えて、それで釘が磁石から離れても釘が磁石のパワーをもったままなんだよ。
だから、釘だけでもそんな形になるんだよ。」

子供が友達に向かって自分の考えを説明したくなることもすばらしいですし、その語っている友達が言っていることを理解しようと聴いていた子供たちもすばらしかったです。

釘の磁化について説明しています。他の子供たち、一生懸命に聴いています。

また、この単元で磁石に引きつけられる「砂鉄」の存在を知った子供たち。
寒いのに休み時間中ずっと砂場でビニル袋にくるんだ磁石で砂鉄を集めている子供たちがいました。
砂鉄探しに、熱中していました!

砂鉄探しに熱中しています!