3年生の理科は「明かりをつけよう」という単元に入りました。
今日は、単1電池に豆電球をどうやってつなげると付くのか、子供たちがもつこれまでの生活経験から考えてもらいました。
「ソケットから出ている導線1本を電池につなぐと、明かりがつくと思う。」
「導線1本でも、電池の上か下かで明かりがつくかつかないかが決まると思う。」
「導線2本を電池につけないと、明かりはつかないと思う。」
「導線2本でも、+極と-極につながないとつかないと思う。」
子供たちの多くは、電池の中に「電気のもと」が入っていて、それをストローでジュースを吸うように豆電球に電気を送れば付くと考えていました。
実際にやってみると、ソケットから出ている導線を電池の+極と-極につないで、輪っかのようにしないと電球が光らないことを学びました。
ここまでが今日の3時間目の内容です。
ここで学んだことを生かして、5時間目に「ジェンガの授業」を行いました。
ゲームの「ジェンガ(木片)」をアルミ箔で被ったものを導線代わりに自由に使って、回路を組み立てていく授業です。
薄暗くした理科室で、いよいよ電池一つとソケットに付けた豆電球1つ、ジェンガ4つを使った自由な試行活動がスタートしました。
しばらくすると至る所で回路を作ることができ
「先生、見て!見て!」
と呼ばれました。
いろいろな回路を作りながら、子供たちは「少しでも隙間があると明かりは付かないこと」を学んでいきました。
さらに、「電池の+極や-極の両方がジェンガか導線とつながっていないと明かりは付かないこと」も学びました。
そのうち
「先生。大発見!」
そんな声が聞こえました。
行ってみると、ジェンガをスイッチのように利用して明かりを付けたり消したりする工夫をしていました。
こういったことはすぐにクラス全員に広がっていきました。
いたるところで、いろいろなスイッチを作っていき、楽しんでいました。
さらに遊び心が出てきたグループが、ドミノ倒しのようにジェンガを並べて、全てが倒れたときに明かりが付くような回路を作りました。
自分たちで作った回路の最後のジェンガが倒れ、豆電球の明かりが付いた瞬間、大きな喜びと自分たちに拍手をしている子供たちがいました。