5年生理科「ものの溶け方」では、水50mL(水温約20℃)に溶ける食塩やミョウバンには限度があることが実験結果からはっきりしました。
粒の大きさはだいたい同じ様に感じるのに、食塩がミョウバンの約3倍溶けることに驚いていました。
そこで子供たちに次のように聞きました。
「水50mLに砂糖50mL(約30g)を加えると、砂糖は溶けきるでしょうか?」
子供たちのほとんどが「溶け残るだろう」と予想しました。
食塩もミョウバンも溶ける限度があるし、食塩やミョウバンが溶けた量と比べても砂糖50mLは圧倒的に多いからという仮説が多かったです。
「溶けきる」と予想した子は、「食塩やミョウバンと比べると粒が小さそうだから」「さっき砂糖の粒を触ったとき、手の上であっという間に溶けていったから」等の仮説を立てていました。
溶けたかどうかの判断は、粒が残っていないことと、透明になっていることです。
30分間ほど攪拌し続けると、なんと溶けきりました。
調べると、砂糖は水温20℃の水50mLで約100g溶けるようです。今日の実験の約3倍の砂糖が溶けることになります。
子供たちにとっても、大人にとっても驚きの事実です。
4年生理科「人と動物の体」では、自分の手の関節を触った感じで調べ、その後、レントゲン写真で確認しました。
見えない部分は骨で考えると分かりやすいということを理解しました。
全身骨格モデルを触りながら、曲がるところと曲がらないところを学びました。
そこで子供たちに馬の写真を見せながら、次のように問いました。
「馬の後ろ足と人間の足は同じように曲がるのだろうか?」
馬の写真を見ると、後ろ足が人間のひざが曲がる方向とは逆に曲がっているように見えます。
子供たちはグループでこの問いについて話し合ったり、実際に馬になったつもりになって動いてみたりしながら考えていきました。
「人間と逆に曲がるのだったら、走りにくいから、人間と同じように曲がるはずだよ。」
「でも、人間よりも圧倒的に馬の方が速く走れるから、人間とは違った曲がり方をしているのではないかな?」
「写真を見る限り、絶対に逆だよ!」
子供たちの予想は、圧倒的多数が「人間と馬の後ろ足の曲がり方は逆だろう」と予想しました。
決着は、馬の骨格図。
子供たちが馬のひざだと考えていたところは、なんと馬のかかと。
骨格図で見るとはっきりそれが分かり、子供たちは驚いていました。
人間でいうところのひざは、馬のすごく上の部分にあります。
この続きは、次の理科の時間に行います。